2020年の診療報酬改定の議論が進む中、12月6日中医協総会で改定率の議論に入りました。
診療報酬改定への議論も取りまとめが進み、どういう形の改定されるか気になるところです。
ニュース
12月6日、中央社会保険医療協議会 総会(第439回)で診療側と支払側の改定率の意見が発表されました。
どちらも社会保障制度、国民皆保険制度の維持をうたいつつも内容は異なります。
まず支払側はマイナス改定を主張しました。
増え続ける一人当たりの保険料負担をおさえるために、
- 高齢化や人口減など人口動態を踏まえ、負担をおさえるべき
- 医療経済実態調査の結果から、中期的に見ればおおむね堅調
という2点からマイナス改定を訴えました。
続いて診療側からプラス改定の意見を出しました。
診療側は
- 人生100年時代に必要な医療の構築
- 医療経済実態調査の結果、総じて横ばいの経営状況
- 社会保障を充実させ、経済の好循環を生み出す
- 経済成長を促し、地方創生へ貢献
- 医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進
- ICTの活用
- 薬価改定財源は診療報酬本体に充当すべき
これらの点からプラス改定を主張しました。
両者の意見をまとめ、今後中医協としての意見を政府に提言するとのことです。
まとめ
2020年の診療報酬改定に議論が本格化し、各分野のとりまとめが進んでいます。
社会保障費は単に医療分野だけでなく、政府としても頭を悩ましているところになります。
取りまとめが進む診療報酬改定の内容と合わせて、動向を注目していきたいところです。
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