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医療情報分野の資格 | 医療情報技師、診療情報管理士、情報処理技術者とはどんな資格?

医療情報分野に関する資格についてこの記事では紹介していきます。

就職や転職で自己研鑽で資格に気になっている方は多いと思います。

医療や情報それぞれの分野でさまざまな資格はありますが、医療情報分野といったらどういう資格があるか?

医療情報分野の資格の難易度はどれくらいか?

 

みなさんのこういった疑問に、ここでは医療情報分野の資格として「医療情報技師」「診療情報管理士」「情報処理技術者」を紹介します。

著者は情報処理技術者(応用情報技術者他)、医療情報技師を保持しているので、受験した時の内容もあわせて紹介します。

1.医療情報分野の資格

医療分野や情報分野は多くの資格があります。

医師や看護師、薬剤師の資格があれば医療知識は十分ありますし、情報系であれば情報処理技術者のスペシャリストの資格がある方は、情報系の幅広い知識があると思います。

これらの資格はそれぞれの専門分野を極めていかなければ、なかなか取得することができない資格です。

特に医療系の資格は受験要件もあり、その要件を満たすこと自体が非常に難しいため、取得困難な資格が多いです。

 

そういった中で、医療・情報どちらの分野でも活躍するにあたって、未経験者でも比較的取得しやすいものとして

  • 「医療情報技師」
  • 「診療情報管理士」
  • 「情報処理技術者」

があげられます。

この3つはそれぞれ特徴があるので、一つずつ紹介していきます。

2.医療情報技師

医療情報技師は、医療分野・情報分野どちらの知識も求められる資格です。

資格の概要を箇条書きでまとめました。

  • 民間資格
  • 一般法人日本医療情報学会が認定
  • 試験は毎年8月末
  • 受験料は15000円(全科目受験)
  • 受験資格は特になし
  • 合格率は30%~35%程度で推移

 

医療情報分野で医療・情報どちらも勉強できるのがこの資格です。

医療分野のICT化が進んでいるので、その内容を考慮した医療情報システムという科目があるのも特徴の一つです。

試験としては医療・情報・医療情報の分野を広く浅くという感じのテストです。

医療系出身者であれば、医療系の問題は苦労しないと思います。

同様に情報系出身であれば、情報系の問題は簡単です。

そのためポイントとなるのは専門外の分野になってくるので、専門外の分野を重点的に勉強することが大切になってきます。

合格率も30~35%のため比較的取得しやすい試験です。

さらに、医療情報技師取得した方は上級医療情報技師を目指すこともできます。

参考:一般社団法人 日本医療情報学会 医療情報技師育成部会

 

医療情報技師についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

https://medical-information-room.com/licentiate_healthcare_information_technologist/

3.診療情報管理士

診療情報管理士は医療分野の資格で、名前の通り診療録を専門に扱う資格です。

資格の概要は下記になります。

  • 民間資格
  • 四病院団体協議会および医療研修推進財団が認定
  • 試験は毎年2月
  • 受験料は10000円(認定料は別途必要)
  • 受験資格あり
  • 合格率は幅がありますが、おおむね50%前後

 

診療録の管理・加工を専門とする診療情報管理士。

医療分野では診療録管理体制加算があり、診療録を管理する人を配置しなければなりません。

診療情報管理士の資格は必須ではありませんが、この資格を持っていれば診療録を管理する仕事で活躍することができます。

一方で、情報分野の人にとっては診療録を管理する仕事はICT化が進んでいる分野ですので、この資格を取得・勉強することで、自らの仕事の理解度が広がります。

この資格の難しいところは受験資格が必要なところです。

指定学校を卒業するか通信教育を基本2年受講する必要があるため、受験資格を取得するのが難しいです。

合格率は比較的高いことから、学校や通信教育でしっかり勉強すれば合格できる資格です。

参考:日本病院会 診療情報管理士 通信教育

4.情報処理技術者

情報処理技術者は情報分野の代表的な資格です。

こちらも概要は下記になります。

  • 国家資格
  • 経済産業省が認定
  • 試験は毎年4月と10月の第3日曜日
  • 受験料は5700円
  • 受験資格なし
  • 基本情報技術者の合格率は20~30%
  • レベルに応じて複数の試験がある

 

今回紹介する資格の中では唯一の国家資格です。

情報分野ではこの資格が一番有名な資格ではないでしょうか。

毎年多くの方が受験されます。

この資格はパソコンの仕組みといった機器面から、ソフトウェアやそれを使用したサービス形態までかなり幅広い知識が要求されます。

情報系出身の方でも幅広く勉強しないとなかなか難しい試験になります。

医療系出身の方であれば、なおさら難しい資格ですので基本情報技術者試験より簡単なITパスポートから受験することを検討されてもいいかもしれません。

参考:情報処理推進機構 情報処理技術者試験

5.試験の難易度

今回3つの資格を紹介しました。

どの資格が難しいのか?そういった疑問がでてくると思います。

受験される方の専門によりますが、筆者の私見としては下記になります。

医療系出身者:診療情報管理士<医療情報技師<情報処理技術者

情報系出身者:情報処理技術者≦医療情報技師<診療情報管理士

専門外:医療情報技師<情報処理技術者≦診療情報管理士

※医療情報技師試験は医療情報技師、情報処理技術者は基本情報技術者を想定しています。

医療系出身者にとっては、情報技術が含まれる内容が含まれるほど難しくなっていきます。

 

情報系出身者にとっては、医療系と逆になりますが、医療情報技師は医療系の知識が比較的広く浅くなんでポイントを押さえれば、それほど難しくありません。

専門外の方にとっては、一番難易度が簡単なのは医療情報技師です。

情報処理技術者と診療情報管理士は専門外の方にとってはどちら難しい資格になります。

それぞれ相性があるのでどちらが難しいというのは一概に言えませんが、診療情報管理士は受験資格が必要になってくるのでその受験資格を取得するのに時間がかかることから、診療情報管理士のほうが難しいかもしれません。

6.まとめ:医療情報分野の資格

「医療情報技師」「診療情報管理士」「情報処理技術者」の3つの資格について紹介しました。

それぞれ特徴があるので、やりたい仕事や身に着けたい知識から資格を選んでいきたいところです。

どの資格も少し勉強すれば簡単に取得できる資格ではありませんが、決して難解なレベルの資格ではありません。

ポイントをおさえて、一つ一つ勉強していけば未経験でも十分取得できるので興味のある方は計画的な勉強・受験をおすすめします。

今後はそれぞれの資格ごとのポイントや頻出問題の解説等も公開していきたいと思いますので、興味のある方はぜひご訪問ください。

 

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