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診療報酬請求事務能力認定試験とはどんな資格?勉強方法は?

医療事務の難関資格である「診療報酬請求事務能力認定試験」。

この資格についてこんな悩みをお持ちではないでしょうか?

  • 周りの方で受験されている方が多く私も資格取得を目指したい
  • 難関資格ということでどういった勉強方法がいいかわからない
  • 名前はよく聞くが、そもそもどういった資格かよくわからない

 

そこで医療事務のおすすめ資格の「診療報酬請求事務能力認定試験」を紹介していきます。

記事の内容
  • 診療報酬請求事務能力認定試験とは?
  • 試験科目は?
  • 合格に向けての勉強方法は?

診療報酬請求事務能力認定試験の概要

診療報酬請求事務能力認定試験のホームページからポイントとなるところを紹介していきます。

参考:診療報酬請求事務能力認定試験 公益財団法人日本医療保険事務協会

気になる受験費用や合格基準について取り上げていきます。

診療報酬請求事務能力認定試験とは?

日本医療保険事務協会が実施する資格試験で、数ある医療事務の資格のなかでも評価が高い資格です。

この資格の評価が高いポイントとして、厚労省が認定した公的資格であること、医療事務の試験でも最難関と言われいてる点です。

試験内容はこのあと紹介していきますが、医療事務業務や保険、法律の知識、レセプト作成業務など広い知識が求められます。

試験の特徴

試験の特徴としてはいくつかあげられますが、ポイントとなるものとして次の2つを紹介します。

  • テキスト等が持ち込み可能
  • 試験時間2科目あわせて3時間

 

まず1点目が、試験にはテキスト等が持ち込み可能という点です。

他の資格試験を受験されてきた方は驚くかもしれませんが、医療事務の資格では持ち込み可のものが多いです。

もちろん持ち込み可能のため、試験が簡単というわけではないので、しっかり勉強して取り組みましょう。

 

続いて2点目の特徴として、試験は大きく学科と実技の2科目に分けられるが、試験時間はまとめて3時間ということです。

この3時間に休憩はなく、2科目を通しで解いていく必要があります。

問題のボリュームはかなりあるので、どの問題から解くか、どれくらいの時間配分で進めていくかはあらかじめ決めておきましょう。

受験日

試験は年2回実施していて、7月と12月に実施されます。

試験の申込はおおむね試験の3か月前から1か月半程度期間が設けられています。

受験料

受験費用は9,000円(税込み)となります。

その他にも願書の請求や申し込みの切手代が必要となってきます。

合格基準

合格基準は学科試験で100点満点中70点以上、実技試験では100点満点中80点以上で合格となります。

資格試験では合格基準は6割、7割以上という基準が多いですが、診療報酬請求事務能力認定試験で高い基準が設定されています。

とくに実技試験では問題数2問で8割を満たさないといけないため十分な対策が必要になります。

合格率

診療報酬請求事務能力認定試験の合格率はおおよそ30%前後となっています。

その他の医療事務の資格の合格率は60%、70%というものがあるなかで30%のため、医療事務の資格の中では難関資格となります。

さらにこの試験はテキスト持ち込み可ではありますが、それでも決して高くない合格率ですので、簡単に合格できる試験ではないことがわかります。

しかしながら世の中には合格率10%以下の難関資格は多くあります。

それらの資格に比べれば決して手が届かない資格というわけではないのでしっかりと対策して臨みましょう。

どんな内容が出題される?

ここでは試験科目やどのような形式が問題が出題されるかを紹介していきます。

出題内容

試験の範囲は診療報酬請求事務能力認定試験ガイドラインに基づいて学科試験と実技試験があります。

ガイドラインの内容からいくつか抜粋します。

  • 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
  • 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
  • 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
  • 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
  • 医療関係法規の基礎知識
  • 介護保険制度の概要

医療事務に必要な医療保険制度や規則、医療の基礎知識が問われます。

学科試験

学科試験は20問出題されます。

各問題でさらに4つの問いがあり、その問いの正誤の組み合わせを回答する形になります。

そのため実質100問の問題を解く形になります。

回答も4つの問いでまとめて正しい組み合わせを選ぶ形式になるので、各出題範囲の内容を幅広く勉強しておく必要があります。

実技試験

実技試験では「外来レセプト」と「入院レセプト」の作成問題がそれぞれ1問ずつ出題されます。

外来、入院ともに診療内容が書かれていて、そこから手書きでレセプトを作成します。

問題の例としては施設の概要、届け出ている施設基準等、診療録が明示され、そこからレセプトを作るといった問題になります。

届け出の意味や診療録の内容を読み解く力も必要になる試験です。

注意したいのは最新の法令が基準になるので、診療報酬改定等で法令が変更になったときは変更点はしっかりとおさえておきましょう。

合格に向けての勉強方法は?

資格の取得のための勉強方法は大きく、「通学・通信講座」「独学」の2つになります。

それぞれどういった方におすすめかを紹介していきます。

通学・通信講座を利用する

医療事務の仕事が未経験の方や仕事に就いたばかりの人は、相当勉強しないと合格は難しい試験になります。

そういった方は独学ではかなり厳しいので通学・通信講座を利用するのがおすすめです。

診療報酬請求事務能力認定試験対策の通学・通信講座はいくつかあり、それぞれで試験対策・サポートをしてくれます。

試験対策講座があり、合格実績もあるおすすめのものとしては「ヒューマンアカデミー」や「フォーサイト」の講座があげられます。

こちらで診療報酬請求事務能力認定試験の対策講座がある通学・通信講座の特徴をまとめていますので参考にしてみてください。

受講費用はかかってきますが、試験サポートを受けられ、わからない点も確認できるので、勉強が不安な方にはおすすめの方法となります。

独学でがんばる

難関資格ではありますが、医療事務の仕事である程度経験がを積んでいる方は独学でも十分合格可能です。

業務経験があればレセプトの作り方もわかりますし、医療の基礎知識もあると思います。

そのため一度過去問の問題を確認してみて、解ける問題が多ければ独学で挑戦してみてはどうでしょうか。

もちろん問題数が多く、合格基準も高い値が設定されているので受験対策が必要です。

こちらに試験対策用のテキストをまとめているので、学科試験・実技試験についてそれぞれ勉強していきましょう。

また、医療事務の業務経験がある方でも注意したいのは実技のレセプト作成です。

最近ではレセプトの作成はレセコンが基本です。

そのため、手書きでレセプトを作る練習はしっかりしておきましょう。

まとめ:診療報酬請求事務能力認定試験とは

診療報酬請求事務能力認定試験について紹介しました。

難しい資格ではありますが、決して手が届かない資格ではありません。

勉強計画をたて、しっかり取り組み、合格を目指しましょう。

 

最後にこの記事のまとめとなります。

  • 診療報酬請求事務能力認定試験は厚労省が認定した公的資格であること、医療事務の試験でも難関資格である
  • 試験には学科と実技があり、とくに実技のレセプト作成は対策が必要
  • 医療事務経験がある方は独学での合格も可能、自信がない人は通学・通信講座を利用しよう

もう少し簡単な資格からチャレンジしたいという方はメディカルクラークを検討してみてはかがでしょうか。

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