様々な世代で人気のある仕事「医療事務」。
医療事務の仕事に就く予定・就いたばかりで、こんな悩みはお持ちではないでしょうか?
- レセプト業務が上手く対応できるか心配。
- レセプト業務は覚えることが多くて大変。
- 医療事務の保険請求業務・レセプト業務はどんな業務なのか?
- レセプト業のために診療行為をすぐに調べられる本が欲しい
レセプト業務は医療事務の仕事の中でも特徴的な業務の一つで苦戦されている方も多いと聞いています。
仕事に就く前に事前に少しでもこういった悩みを解消しておきたい方も多いと思いますので、医療事務業務の「レセプト業務」について学ぶことができる本を紹介していきます。
医療事務について一から学んでいきたいという方は、こちらの記事で入門編の本を紹介していますので、こちらも参考にしてください。
※この記事は2020年8月のものです。本によっては最新年度のものが出版されていることがありますのでご注意ください。
目次
医療事務の保険請求・レセプト業務について
医療事務の保険請求・レセプト業務は大きな仕事の一つです。
レセプトとは医療機関で行った診療行為について、保険者に請求するための診療明細書になります。
このレセプトを作る仕事が医療事務の仕事が難しい仕事の一つでもあります。
現在はシステム化が進み、簡単に作れるようになっていますが、正しく作成されているかも点検する必要があるので、レセプトの作り方や診療行為への理解が求められます。
そういった保険請求・レセプト業務の理解を進めるために、今回下記の8冊+αのおすすめ本を紹介します。
1冊目「医療事務入門2020」
医療事務の仕事とはというところから、各業務の細かいところまで記した一冊になります。
保険請求・レセプト業務についてもしっかりと記載があり、保険診療・保険請求の考え方から、診療報酬点数表の概要、レセプトの作成点検まで掲載されています。
また、他の業務にも掲載されているため、保険請求の業務とのかかわりも学ぶことができます。
この本を勧めたい方はこちらになります。
- 医療事務の保険請求・レセプト業務全般を学びたい
- 医療事務の保険請求・レセプト業務とそれ以外の仕事とのつながりを知りたい
各業務の概要になりますので、細かい診療行為の内容を知りたい方は別の本をおすすめします。
2冊目「診療点数早見表2020年4月版」
医科の診療行為が掲載された1冊になります。
早見表というにはとても分厚い本ですが、この業界で仕事をしている人には大事な本になります。
初診料や入院料から検査、手術などの医療行為が掲載されており、施設基準や疑義解釈等も掲載されています。
どういった条件でこの診療行為が算定できるか、どういった届け出が必要かなど様々な用途でこの本を使用します。
この本を勧めたい方はこちらになります。
- 保険請求・レセプト業務に携わる方
- レセプト作成・点検業務に慣れてきた方
レセプト業務には必須の本になりますが、一人で勉強するには解説等があるわけではないので、レセプトや診療行為に関する業務一筋でない限り勉強に不向きな本となります。
3冊目「診療所事務職のための外来レセプトレッスン」
外来レセプトの基本を紹介した本です。
レセプト作成の初心者にもわかりやすく、図解付きで解説してくれている本になります。
この本を勧めたい方はこちらになります。
- 外来レセプト業務にこれからつく方
- レセプト業務について知りたい方
外来レセプトの基本を学べる一冊ですが、基本のみのためすでにレセプト業務を行っている方や各診療項目の細かい内容を知りたい方には物足りない内容になります。
4冊目「ひとりで学べる診療報酬請求事務能力検定試験テキスト&問題集」
診療報酬請求事務能力認定試験のテキストになります。
資格の参考書、問題集になりますが、診療報酬請求事務能力認定試験が医療事務の仕事の内容からかなり出題されます。
そのためこの試験のテキストは医療事務を勉強するうえで非常にためになります。
出題範囲にはレセプトに関わる問題もあるので、レセプトの勉強もしっかりできます。
また、資格の勉強にもなるので、そのまま資格に挑戦することもできます。
この本をおすすめしたいのはこちらの方になります。
- レセプトの作成、点検方法を実践形式で学びたい
- 今後、診療報酬事務能力認定試験の受験を考えている
診療報酬請求事務能力認定試験に興味のない方は特段この本にこだわる必要はないので、他の本も検討されてもいいと思います。
5冊目「プロのレセプトチェック技術」
レセプトの請求漏れ、査定減の事例をとりあげ、レセプトのチェック方法を具体的に紹介する本になります。
請求漏れ、査定減の事例として280の事例を紹介しています。
請求漏れや査定減は医療機関の経営に直結するので、請求漏れや査定減は極力ないように心がけたいものです。
この本をおすすめしたいのは
- レセプトチェックのポイントを学びたい
- 請求漏れ、査定減を減らしたい
レセプトのチェックのポイントに特化した本になるので、診療行為の詳細であったり、保険請求の仕組みなどを知りたい方は他の本がおすすめになってきます。
6冊目「保険診療ルールBOOK」
また、保険請求に関わる法律や規則の概要・ポイントも掲載されています。
この本を勧めたい方はこちらになります。
- 保険請求の仕組みを学びたい方
- 保険請求に関する法律を学びたい方
保険請求の仕組みや法律に特化した本になるので、レセプトの細かい作り方など知りたい方には物足りない一冊になってしまいます。
7冊目「入門診療報酬の請求」
前半は保険診療、保険請求の仕組みのポイントが掲載されています。
後半は医科点数表のポイントとなるところを掻い摘んで解説していますので、勉強用にも活用できる本になります。
この本をおすすめしたい方はこちらになります。
- 保険診療の仕組みを学びたい方
- 医科点数表のポイントを知りたい方
概要、ポイントを掲載した一冊になるので、勉強で使用するにはちょうどいい本ですが、業務で細かい診療行為まで対応は少し厳しい一冊になります。
8冊目「DPC点数早見表 2020年4月版」
DPCのツリー図や分岐に関する手術や薬剤をまとめた1冊になります。
DPCコーディングはシステムで行っている医療機関が多いと思いますが、コーディングの詳細確認や点検のためにこの本を使用している医療も多いと聞きます。
カラーでわかりやすくまとまっているので、DPCコードを調べやすい一冊になっています。
この本をおすすめしたいのはこちらになります。
- 保険診療・レセプト業務(入院)に携わっている方
- DPCコーディングのチェックに使用したい方
診療点数早見表同様、DPCコーディングに関する内容が一覧で載っている本のため業務で使用しながらの勉強がおすすめです。
その他のおすすめ本(参考)
保険請求・レセプト業務で関する本で参考に3冊紹介します。
診療点数早見表に関係する本で点数早見表よりさらに詳しい内容を知りたいときに次の3冊がおすすめです。
1冊目が手術の解説をした本になります。
続いて、検査や画像診断の詳細を解説した本です。
最後に処置や麻酔などをまとめた1冊がこちらになります。
それぞれ各診療行為に特化した本です。
担当する業務によって必要な本が変わってくるので、業務にあった本を選んでください。
まとめ:医療事務の保険請求・レセプト業務おすすめ本
医療事務の仕事の保険請求・レセプト業務に特化したおすすめ本を紹介しました。
本によって勉強に適した本と業務で使用する本に分かれるので、選ぶ際には注意していただければと思います。
レセプト業務は医療事務の初心者には仕事を覚えていくうえで一つの関門になる業務ですので、しっかりと勉強していきたい内容です。
その勉強に今回の本が少しでも役立てられれば幸いです。
今回は保険請求・レセプト業務のおすすめ本を紹介しましたが、窓口業務に特化した本もこちらの記事で紹介していますので気になる方はどうぞ。