様々な世代で人気のある仕事「医療事務」。
業務上覚えることが多く、仕事や勉強に苦労されている方も多いと思います。
そんな悩みをお持ちの方のために、窓口業務や保険請求・レセプト業務について学ぶことができるおすすめ本をこれまで紹介してきました。
今回はこれら以外にも医療事務に関する様々な内容を学びたい、レベルアップしていきたいという方のために
- 医療全般
- 疾患
- 法律
- 病院経営
- コミュニケーション・仕事術
について、各分野を学ぶ意味と学んでいくうえでのおすすめ本を紹介していきます。
※この記事は2020年8月のものです。本によっては最新年度のものが出版されていることがありますのでご注意ください。
目次
医療全般
医療事務の仕事は名前の通り医療に関わる仕事です。
そのため医療知識全般を勉強すれば、業務効率のアップや日々行っている業務への理解度も向上します。
そんな医療全般を学びたい方のためにおすすめ本2冊紹介します。
最新・医療用語4200 2019年新版: 医療機関の実務・マネジメントに必須な医事・医学用語事典 (2019年新版)
この本では医療分野で使用される用語が掲載されています。
病院では多くの医療用語が飛び交います。
医師や看護師からの話を理解するには医療用語を少しでも理解している必要があります。
なかなか用語をすべて覚えることができないので、この本のような用語を簡単に調べられる本が手元にあると業務がはかどります。
私もまだまだ知らない用語が多いので、すぐに調べられるこの本は重宝しています。
この本を勧めたい方は
- 仕事上、多くの医療用語に触れる方
- 医療用語を少しでも勉強したい方
診療点数早見表2020年4月版
これまでの医療事務向けの本の紹介でも、何度か紹介しました診療点数早見表です。
診療行為の点数から施設基準、疑義解釈などが記載された本です。
こちらの本は勉強には向かないと紹介してきましたが、多くの情報が記載された一冊であることに間違いありません。
仕事をしていくには必要な本ですので、仕事の合間に気になるところを読んで理解を深めていくといった利用をしてみてはいかがでしょうか。
この本をおすすめしたいのは、こちらの方になります。
- 診療報酬に詳しくなりたい方
- 診療行為の施設基準など詳しい情報を積極的に勉強したい方
疾患
医療機関で行われている診療行為は基本的には病気に対するものがほとんどです。
この病気やその病気に対する診療行為の内容を深めることで、医療事務の日々の業務のレベルアップを図っていくことができます。
病気と一口に言っても多くの種類の病気があります。
基本的にはまず自分が担当している診療科であったり、所属する医療機関が主で担当している診療から勉強していくことがおすすめです。
業務と関りがあるので勉強しやすいですし、業務にも活かしやすいです。
病気&診療 完全解説BOOK 2019年新版: 101疾患の診断・治療から費用まで
病気や診療行為でおすすめしたい本がこの「病気&診療 完全解説BOOK」になります。
表紙にも書かれていますが、主要疾患とそれに対する基本的な診療行為が書かれています。
さらに原因や予防するにはや治療後や医療費の解説まで図解付きで初心者にもわかりやすい内容になっています。
主要疾患ということで日常生活やニュースでも比較的聞きなれたものが掲載されているので、とっつきやすいのではないででしょうか。
医師のような専門職の方には物足りないかもしませんが、概要を知りたいレベルの方にとっては十分な内容が書かれています。
こちらの本をお勧めしたいかたこちらです。
- 病気や治療法について理解を深めたい方
法律
医療業界には多くの仕事、多くの人が関わっています。
その仕事や人の業務を定めているのが多くの法律になります。
この法律をしっかりとおさえることで、日々行っている仕事でなぜこの仕事は必要なのかといった仕事の意味を理解することができます。
また、法律を含めた医療制度を理解することは仕事の漏れやミスを防ぐことにつながりますので、自分が関わる法律だけでも最低限勉強しておきたいところです。
最新 医事関連法の完全知識 2020年版: これだけは知っておきたい医療事務100法(2020年版)
医療に関する法律の概要をまとめたのがこの1冊になります。
医師の仕事や医療行為に係るところだけでなく、保険などの支払いや労働、環境衛生など医療にとりまく内容まで幅広く掲載されています。
2020年度版で96法が紹介されています。
各法律で大事な箇所を抜粋して掲載しており、大きな改定についても順次載せているので、法律の概要を学ぶにはちょうどいい一冊になります。
この本をおすすめしたいのは、こちらの方になります。
- 医療に関する法律をどんなものがあるか知りたい方
- 医療制度の概要について気になったときにすぐに調べたい方
病院経営
医療事務で働いている方は医療機関で働いています。
特殊ではありますが、病院も普通の会社同様経営が必要になります。
経営というと、医療事務の私には関係ないという方もいると思いますが、本来働くうえで一人一人が経営のことは考えなければなりません。
一人ひとりが経営のことを考え、意見を出し合い、行動することでいい組織ができていきます。
そこで医療機関の経営はどうなっているかを学ぶことができる本をここで紹介していきます。
中堅どころが知っておきたい医療現場のお金の話
病院経営や医療制度のポイントを紹介した一冊です。
体系的に書かれているというよりは経営で気になるポイント、話題によくあがる内容が書かれています。
人件費、在院日数、看護配置、財務諸表など経営に直結する内容についてカラーで漫画のイラストつきで紹介しています。
この本をおすすめしたいのは
- 病院経営でみんなが気にしているところを知りたい方
- 病院経営のポイントについて学びたい方
病院経営の教科書
タイトルのとおり病院経営について概要を一通りまとめた本になります。
本は「環境」「戦略」「実践編」で分かれており、環境では病院経営を取り巻く環境や社会制度なんどが書かれています。
戦略では病院経営をどういう方向に持っていくかが紹介されており、そのうえで実践編として「経営戦略」「ガバナンス」「財務」「組織」「マーケティング」「人事労務」「業務」のポイントを紹介しています。
病院経営でおさえておくべきポイントは一通り書かれているので、病院経営の概要を簡単におさえるておくにはちょうどいいレベルの本です。
この本をおすすめしたいのはこちらの方になります。
- 病院経営の取り巻く環境や環境をおさえたうえでの戦略を知りたい方
- 病院経営のポイントについて学びたい方
コミュニケーション・仕事術
最後に、コミュニケーション・仕事術でのおすすめ本を紹介します。
医療事務も世の中にたくさんある仕事の一つです。
効率的に仕事を進めるにはどうすればいいかは日々考えていかなければなりません。
仕事術やコミュニケーションをうまくなるには、そのコツを学んで試行錯誤を繰り返していくことが大事です。
そのきっかけを与える本を一部ではありますがここでは紹介していきます。
1分で話せ
仕事の報告や日々のコミュニケーションで相手にうまく伝えられなかったり、伝えるのに時間がかかってしまうことはだれも経験があるのではないでしょうか。
それをうまく伝える技術をまとめた本がこの一冊です。
具体例も踏まえて記載されているので、そのまま使えるポイントも多くあります。
簡単にわかりやすく伝えられるだけで、仕事の効率は格段にあがりますし、その人への信頼度もあがってきます。
そんなコミュニケーション能力を上げるきっかけをあたえてくれるのがこちらの本になります。
この本をおすすめしたいのはこちら方になります。
- 相手にうまく物事が伝えられていないなと感じている方
- プレゼンテーションがうまくなりたい方
学びを結果に変えるアウトプット大全
結果を出している人はアウトプットを重視しています。
逆に結果が伴っていない場合はインプットだけになっており、効率が非常に悪くなっています。
そういったなかでアウトプットをうまく行っていくポイントを80項目紹介しています。
アウトプットを意識すると理解度が全然違いますし、相手にもわかりやすい内容をアウトプットできるようになるので、おすすめの一冊です。
この本をおすすめしたいのはこちらになります。
- アウトプットについてもっとうまくなりたい
- インプットの効率が悪いと感じている方
学び効率が最大化するインプット大全
アウトプット大全紹介でも書きましたが、私たちのインプットの多くを無駄にしています。
ただアウトプットが大切といってもインプットが貧弱であればアウトプットも貧弱になってしまいます。
効率のいいインプットとインプットとアウトプットのバランスがとれてこそ、いい成果を得ることができます。
アウトプット大全同様、インプット大全でも80のポイントが記載されているので自分のペースで一つずつ学んでいくことができます。
この本をおすすめしたい方はこちらになります。
- インプットがうまくできていないと感じている方
- アウトプット大全を読んだ方
アウトプット大全やインプット大全についてはおすすめ本の紹介コーナーでも、記事がありますので良ければこちらもどうぞ。
まとめ:医療事務をもっと勉強したい方へのおすすめ本
医療事務の仕事をもっと勉強したい方へおすすめ本を紹介させていただきました。
これまでの紹介に比べるとかなり幅が広がっているので、勉強したい分野から手に取っていただければと思います。
各分野ごとにさらに踏み込んだ内容を勉強すれば、もっと医療事務の仕事に精通してくると思いますので、今回紹介した本をきっかけに関連本をさらに読んでみてはいかがでしょうか。