第17回の医療情報技師の試験で合格したので、医療情報技師の受験記録をまとめたいと思います。
医療情報技師の試験の実情や細かいところを知りたいという方に、公開されている試験の情報に加えて体験したことを紹介していきます。
また、合格するまでにどういった勉強をしたかについても記していきます。
後ほど紹介しますが、筆者は第16回の試験で「情報処理系」「医療情報システム系」を科目合格、第17回の試験で「医学医療系」の科目合格しています。
今回の記事は体験談をベースに書いていますが、医療情報技師の公式HPをベースに書いた医療情報技師の一般的な内容について知りたい方はこちらもあわせてどうぞ。
https://medical-information-room.com/licentiate_healthcare_information_technologist/
目次
1.申し込み~受験まで
ここでは受験までどういう準備をしたかを紹介していきます。
具体的には、
- 申し込みについて
- どれくらい勉強したか?
- どんな勉強をしたか?
について準備期間の様子をお届けします。
1.1 申し込みついて
医療情報技師の試験申し込みは4月~6月中旬になります。
2019年の試験では4/1~6/24 12:00まででした。
また、受験費用も6/24 15:00までに入金完了となっています。
申込期間が長いため、余裕をもって申し込みができますが、逆に長く手忘れてしまうこともあるので注意したいポイントです。
受験費用についても振り込みになるので、クレジットカード払いができないことからすぐに払えないことにも注意ポイントです。
1.2 どれくらい勉強したか?
冒頭でもお話ししましたが、第16回(2018年度)の試験をまず受験しました。
このときは2か月ほど勉強期間を準備して、臨む予定でしたが家庭の事情等でテスト1週間前くらいからしか勉強できませんでした。
このときは勉強時間も限られていたので、情報処理系、医療情報システム系を中心に毎日1時間弱勉強して試験に臨みました。
第17回(2019年度)のときは、医学医療系のみのため1か月ほど勉強期間を準備して臨みました。
毎日1時間弱、テスト前はさらに勉強時間を増やして試験をうけました。
1.3 どんな勉強をしたか?
勉強方法は過去問をベースに勉強しました。
テキストは下記の本を使用しました。
医療情報技師能力検定試験過去問題・解説集2019 [ 一般社団法人日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報技師は過去問の類似問題がかなり出題されるので、過去問をしっかりおさえることが合格への一番の近道だと思います。
情報処理系については得意分野のため、過去問で傾向をつかむだけで問題レベルでした。
医療情報システム系についても、システムの考え方等については問題なかったので医療系特有のシステムの内容を中心に覚えました。
この2科目については、勉強時間もあまりとれなかったので、よく出題される問題を確実におさえることに専念しました。
医学医療系は知識にかなり偏りがあるので、過去問を一つずつしっかり勉強することにしました。
得意の入院医療の制度についてはよく出題される内容や類似の問題を確実にとれるようにし、そのほかの専門外の内容も解説を読みながら一つずつ覚えるようにしました。
私は特に購入しませんでしたが、しっかりと細かいところまで抑えたい方は、出団範囲で指定されているテキストを購入して勉強することも検討してはいかがでしょうか。
医療情報 情報処理技術編第6版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
医療情報(医療情報システム編)第5版 [ 日本医療情報学会 ]
医療情報 医学医療編第6版 [ 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 ]
2.受験日当日
続いて、この章では受験日当日の様子を紹介します。
試験会場、試験時間といった点からその日の様子を書いています。
2.1 試験会場はどんなところ?
第16回も、第17回も東京で受験しています。
受験会場は全国主要都市でしかなく、受験会場まで行くのに苦労する方もいらっしゃったかと思います。
東京で受験しましたが第16回は四ツ谷、第17回は池袋で受験でしたので、毎年場所は変わっていることが考えられます。
受けた場所に限ってでしたがどちらもある程度綺麗で、エアコンも効いていて暑い夏の試験でしたが、快適に受験できました。
会場によってはエアコンが効きすぎている会場もあるかもしれないので、簡単に羽織れる上着は一枚あってもいいかもしれません。
2.2 試験について
試験科目は3科目で、試験時間は下記のようになっています。
- 情報処理 10:30~11:30
- 医療情報システム 13:00~14:30
- 医学医療 15:30~16:30
※上記の時間は2019年の試験時間を記載しています。
それぞれの試験でおおむね1時間前から入室が開始され、20分前から試験説明がはじまります。
朝から~夕方まである試験ある、なかなか体力を使うテストですので万全の体調で臨みたいです。
試験日は8月末ということで夏真っ盛りです。
勉強も大切ですが、前日はしっかり寝て試験に臨みましょう。
2.3 途中退室できる?
資格試験を受験するので意外と気にするのがこの途中退室ができるかどうかです。
個人の意見になりますが、マークシート系のテストですと、わかる問題わからない問題ははっきりするので、これで良しという状態になったらすぐに退室して、次のテストの準備をしたいという思いがあります。
そのためこの資格の試験は途中退室できるかなというのは非常に気になります。
医療情報技師の試験では、途中退室が可能です。
試験が始まってから30分経過後から~試験終了10分前まで退室が可能です。
今後の試験ではどうなるかわかりませんが、参考にしていただければと思います。
3.受験後~合格発表
最後に受験後から合格発表までです。
やりきった達成感と合否が気になってもどかしい期間です。
そんな期間をみなさん気になる合格発表日や合格基準を中心にお届けします。
3.1 受験後
受験後、試験の自己採点をされる方が多いと思います。
ただ残念ながら医療情報技師の解答が発表されるのは、合格発表がされる日と同日になります。
合格発表されるまで正式な解答がわからないのは非常にもどかしいです。
まとめスレや各サイトで解答がまとめられるので、それが少しは参考になるかと思います。
3.2 合格発表はいつ?
合格発表は例年10月の中旬に発表されます。
10月に入ったくらいで発表日が公表されます。
ここで発表されるまでは10月中旬ごろ発表となっています。
2019年は10月10日の10時に公表されました。
ホームページ上で合格者の受験番号、各科目の合格基準、問題・解答、解説等がが発表されます。
3.3 合格基準はどれくらい?
医療情報技師の特徴として合格基準が試験の難易度で調整されるものがあります。
これが意外と曲者で6割程度点数が取れているときに、この基準で合格にもなり不合格にもなるので、確実に合格を目指すなら最低7割は取りたいとところです。
これまでの試験結果は正式に公表されていないため、不確かな情報ですが、これまでの合格基準は5割~7割を変動していて6割前後が基準になること多そうです。
2018年、2019年の結果を参考に掲載させていただくと
2018年は
- 情報処理系 54点(100点満点)
- 医療情報システム 70点(120点満点)
- 医学医療系 54点(100点満点)
2019年は
- 情報処理系 60点(100点満点)
- 医療情報システム 74点(120点満点)
- 医学医療系 58点(100点満点)
おおむね6割前後といったところです。
テストですので満点取れればいいですが、現実的にはまず7割(余裕を持つなら7.5割)を一つの基準として勉強してはどうでしょうか?
まとめ:医療情報技師の受験記
医療情報技師に受験記いかがだったでしょうか。
申し込み~合格発表までの体験を一つずつ紹介させていただきました。
最後に繰り返しになりますが、受験記のまとめです。
- 勉強方法は過去問が大事
- 試験は説明等も含めて1日あるので疲れる
- 合格基準は年によって前後するため最低7割はとりたい