医療情報技師の医学医療系の頻出問題を解説するページになります。
医療情報技師を目指す人はもちろん、医療情報分野について学びたい方にもわかりやすく紹介していきます。
今回紹介するのは『地域包括ケアシステム』となります。
今回抑えておきたい内容をこちらになります。
- 地域包括ケアシステムとは?
- 地域包括ケアの重要な要素とは?
医療情報技師の試験の内容について知りたい方はこちらの記事をあわせてご覧ください。
1.地域包括ケアシステムについて
地域包括ケアシステムとは高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるような地域の包括的な支援・サービス体制をさします。
厚生労働省は団塊の世代75歳以上になる2025年を目途に体制の構築を目指しています。
この地域包括ケアシステムを構築するうえで重要な要素は5つあります。
- 住まい
- 医療
- 介護
- 予防
- 生活支援
この5つが地域包括ケアシステムで一体となって提供してくものとなります。
この地域包括ケアシステムは保険者である市長村や都道府県が主体的に地域の特性に応じて作っていくことが必要とされています。
2.過去5年の出題状況
過去5年の出題状況は以下のような形になっています。
年度 | 出題の有無 |
2019年度 | 〇 |
2018年度 | 〇 |
2017年度 | 〇 |
2016年度 | |
2015年度 |
ここ5年は出題傾向としては、2017年度から毎年出題されています。
2025年が近づくにつれ、年々この地域包括ケアシステムの重要性は高まっているので、ここ3年出題が続いているのではないかと思います。
3.例題(過去問)
地域包括ケアシステムの例題として過去問を2問用意しました。
3.1 1問目
問題
地域包括ケアシステムの目的でないのはどれか。
1.介護予防
2.生活支援
3.医療費抑制
4.認知症施策
5.医療・介護連携
解答
解答は3になります。
地域包括ケアシステムの主目的は地域での高齢者の生活や医療の支援となってくるので3が誤りとなります。
こちらは2019年の試験で出題された問題になります。
3.2 2問目
問題
地域包括ケアシステムにおいて一体的に提供されないのはどれか。
1.医療
2.介護
3.予防
4.住まい
5.子育て支援
解答
解答は5になります。
一体的に提供されるのは医療、介護、予防、住まい、生活支援となるので子育て支援が誤りとなります。
こちらは2018年の試験で出題された問題になります。
まとめ:地域包括ケアシステムについて
医療情報技師の医学医療系の対策として「地域包括ケアシステム」を取り上げました。
地域包括ケアシステムは国がかなり力を入れて取り組んでいる内容です。
診療報酬改定でも一つのテーマになってくるものだと思いますので、しっかりと抑えておきましょう。
最後にまとめとなります。
- 地域包括ケアシステムでは「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」が一体的に提供される
- 地域包括ケアシステムは2025年の高齢者人口の増加を見据えた地域の包括的な体制の構築をめざしている
医療情報技師の過去問を重点的に実施したい方はこちらの過去問集もあわせてどうぞ。