人気がある業種である反面、覚えることが非常に多い「医療事務」。
この医療事務について勉強したい、資格を取りたいという方は多いのではないでしょうか。
そのために通学・通信講座で勉強したいけれども、多くの講座がありどの講座を選んでいいかわからないという人も多いと思います。
そこで医療事務の通学・通信講座をいくつか取り上げ、目指せる資格や受講費用等を比較していきます。
- 医療事務の通学・通信講座の比較
- 各講座の特徴は?
- 通学・通信講座を選ぶポイントは?
目次
医療事務の通学・通信講座の比較
医療事務の仕事は医療知識や法律の理解など覚えることが非常に多いため、独学では厳しいところがあります。
そのため多くの企業が通学・通信講座を提供しています。
それぞれの講座で学べる内容、目指せる資格は様々で、基礎だけを学ぶのであればお手頃な価格で受講できますし、きっちり勉強するものはそれなりに受講費用もかかってきます。
ここでは勉強内容がある程度わかる目指せる資格と費用について、おすすめの通学・通信講座で比較していきます。
講座名(企業名) | 費用 | 目指せる資格 |
ニチイ学館 (通学・通信) | 61,600円~ | メディカルクラーク(医科) |
ユーキャン (通信) | 49,000円 | 医療事務認定実務者 |
ヒューマンアカデミー (通学・通信) | 43,800円~ | 診療報酬請求事務能力認定試験 医科2級医療事務実務能力認定試験 2級医療秘書実務能力認定試験 医療事務OA実務能力認定試験 他 |
フォーサイト (通信) | 47,080円 | 診療報酬請求事務能力認定試験 |
DAIEI(大栄) (通学・通信) | 83,490円~ | 医療事務管理士技能認定試験 |
日本医療事務協会 (通学・通信) | 37,400円~ | 医療事務検定試験 医療事務コンピュータ能力技能検定試験 |
※こちらの情報は2020年5月のものになります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
通信講座に関しては4万円前後から受講できるコースがあり、思っていたより値段が安い講座もあると感じる方もいるのではないでしょうか。
資格試験についても各講座で取り扱っているものはさまざまですので、目指したい資格を確認して講座を選択するようにしましょう。
2章で各講座の特徴をそれぞれ紹介していきます。
各通学・通信講座の特徴
ニチイ学館
「ニチイ学館」の医療事務講座は1971年に開講して、これまで75万に人以上の修了生を輩出しています。
ここの講座ではメディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の資格を目指すことができ、メディカルクラークは診療報酬請求事務能力認定試験と並んで医療事務業界では有名な資格です。
メディカルクラークは診療報酬請求事務能力認定試験に比べれば比較的簡単で、まず医療事務の基礎を学び、このメディカルクラークを取得しようという人は多いです。
そのためメディカルクラークを目指す人は歴史や実績もあり、満足度も高いニチイ学館を選ぶことが多いと聞きます。
他にも担当制や教育訓練給付制度対象講座、就職サポートなどのメリットもあるのでおすすめ講座の一つです。
メディカルクラークについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ユーキャン
一度はCM等で聞いたことがある「ユーキャン」。
多くの通信講座をてがけるユーキャンも医療事務講座を提供しています。
まずユーキャンの医療事務講座では「医療事務認定実務者」を目指すことができます。
医療事務認定実務者はメディカルクラーク同様、入門にちょうどいいレベルの資格で在宅受験が可能です。
受講形態も通信講座になるため、受講から資格まですべて在宅で可能になります。
受講費用も他の講座と比べると、お手頃な部類に入るので、お財布と相談したいという方にはおすすめです。
ユーキャンの医療事務講座についてはこちらでも詳しくまとめているので気になる方はご覧ください。
ヒューマンアカデミー
社会人のビジネススキルの通学・通信講座を提供する「ヒューマンアカデミー」。
このヒューマンアカデミーの医療事務講座の特徴はなんといっても、講座の種類です。
目指す資格や学びたい内容に応じて、多くの講座が通学講座、通信講座それぞれで設定されています。
資格についても医療事務の資格のなかでも評価が高い「診療報酬請求事務能力認定試験」を目指すコースも設けられているため、この資格を目指す方にはおすすめの講座となります。
細かいコースの分類等についてはこちらでまとめていますので、ご覧ください。
また、通信講座は通学講座とは別に「たのまな」というサイトで講座が提供されているもの特徴の一つです。
こちらもコースが多彩で詳細はこちらにまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
フォーサイト
「診療報酬請求事務能力認定試験」の資格が目指せる講座がある「フォーサイト」。
受講者の合格率も67.6%と全国平均の合格率34.8%よりもかなり大きな値となっており、医療事務の難関資格であっても十分な実績があります。
こちらの受講形態は通信講座になりますが、DVDやeラーニングに力を入れていて、スマートフォンなどで動画を見ながら勉強することができます。
他の講座と比べて就職サポートはありませんが、難関資格に挑戦できるにも関わらず受講料は他社とあまりかわりない価格帯ですので、「診療報酬請求事務能力認定試験」を目指す方にはおすすめの講座となります。
DAIEI(大栄)
資格スクールである「DAIEI(大栄)」。
資格合格を目標に多くの講座を提供しているDAIEIですが、医療事務の講座では医療事務管理士技能認定試験合格を目標にカリキュラムを組んでいます。
通常の基礎講義だけでなく、試験対策や模擬試験まであるので、資格取得に重点を置いている方はおすすめです。
日本医療事務協会
最後に紹介するのは「日本医療事務協会」の講座になります。
こちらは通学講座・通信講座ともに短期集中型で学ぶカリキュラムになっています。
お値段も今回紹介している中では一番安いですので、スピードとお値段を重視する方は検討してみてもいいかもしれません。
資格については入門資格の医療事務検定試験となるので、メディカルクラークや診療報酬請求事務能力認定試験の資格を目指す方は他の講座をおすすめします。
通学・通信講座を選ぶポイント
医療事務のおすすめ通学・通信講座を2章で紹介してきました。
ここでは講座を選ぶにあたって、どこに気を付ければいいかについて、下記の3つに焦点をあて紹介していきます。
- 受講形態を選ぶ
- 目標を設定する
- 費用を検討する
この3つをそれぞれ検討すれば、おのずと自分に合った通信講座が絞れてきます。
受講形態を選ぶ
まずは通学講座にするか、通信講座にするかを選びましょう。
通学講座は講師からのサポートも受けられ、わからないことがあってもすぐに確認できます。
一方で、場所や時間の制約を受けやすく、受講費用も通信講座よりは高くなっています。
決められた時間できっちり勉強して、習得していきたいという方や一人で勉強するのは心配、さぼってしまうかもという方は通学講座がおすすめです。
通信講座は講師への質問回数は限られていることが多く、わからないことがあってもすぐには確認できません。
しかしながら、場所や時間にとらわれず自分のペースで勉強してくことが可能です。
まとまった時間がなかなか取れない方やある程度医療事務について知識があり一人でも勉強できるという方は通信講座がおすすめです。
目標を設定する
勉強をするうえで目標を設定しましょう。
目標を設定しないと、だらけて取り組まなくなってしまうことが多いです。
そのため極力具体的な目標を設定して、勉強に取り組みましょう。
例えば、「メディカルクラークの資格を取得する」「講座をこの期間で修了して、医療事務の仕事に就く」「医療事務の知識をつけ、給料アップにつなげる」など様々な目標が設定できると思います。
とくに資格取得は各講座の目標にもなっているので、資格取得を自分の目標としても設定するのが取り組みやすいですし、講座の選択にも役に立ちます。
医療事務の資格については下記でまとめていますので、どの資格を取得するかを悩んでいる方は参考にしてみてください。
費用を検討する
通学講座・通信講座どちらをとってもそれなりに受講費用はかかってきます。
まずは生活に支障をきたさないレベルで受講費用を検討しましょう。
また、こういった通学講座・通信講座は自らに投資することになるので、受講費用を払ってこれから勉強することが、本当に今後の自分のために役に立つのかという視点でも少し考えてみてください。
自分への投資はうまく活用できれば、今後の大きな財産になるので、今受講費用が少し高いかなと思っても、今後勉強したこと・資格を取得したことが自分の人生に役立つと思えれば、ぜひ受講しましょう。
また、多くの講座で分割払いも可能ですので、受講期間や収入とも相談して分割払いを検討してみてもいいかもしれません。
まとめ:医療事務の通学・通信講座
医療事務の通学・通信講座について、各講座の比較を行いました。
どの講座もそれぞれ特徴があるので、目指したい資格、受講費用、ライフスタイル等から自分にあったものを検討しましょう。
いくつか候補が絞れましたら、資料請求して詳細な内容を確認し、受講へと進んでいきましょう!
最後にこの記事のまとめとなります。
- 通信講座であれば4万円前後から受講ができる
- 講座を選ぶポイントは「受講形態を選ぶ」「目標を設定する」「費用を検討する」